第178回 土地の境界とはなんですか。どのようなことに注意して、どのように解決すればよいでしょうか。
不動産取引を行う際に、境界の問題は避けて通れません。隣地とのトラブルを未然に防ぎ適切な対応を行うためには、土地の境界に関する基本的な知識と注意点を理解しておくことが重要です。ここでは土地の境界の定義と、境界を巡る問題への対処法について説明します。
境界とは一つの土地と隣接する土地との間の明確な区切りのことです。これは法的な所有権を示す重要なものであり境界線がどこにあるのかを正しく把握することが、土地を適切に管理するためには欠かせません。境界は一般的に地積測量図や公図、筆界特定図といった図面によって確認できます。
大きく分けて、「筆界」と「所有権界」の二種類があります。筆界は法務局にある登記簿上の土地の区分を示すもので、公的な立場から認められた境界線です。一方所有権界は実際の利用状況に基づく境界線であり、所有者同士の合意によって決まることもあります。これらが一致している場合もあれば異なる場合もあるため、確認が必要です。
境界を示すために設置されるもので、「境界標」や「境界杭」があります。これらは物理的に示す目印でありコンクリートや金属製の杭、石碑などが一般的です。もし移動されたり失われたりした場合不明確になり、トラブルの原因となる可能性があるため定期的な確認が求められます。
土地の境界をめぐるトラブルは、隣地の所有者との認識の違いや測量の誤差などによって発生します。こうした問題を防ぐためにはまず所有する土地の境界を正確に把握し、必要に応じて測量を行うことが重要です。特に購入したばかりの土地や長年確認していない土地の場合、正しい位置にあるかを確認することが大切です。