第177回 自宅を売却するとき、仲介業者を通すメリットとデメリットを教えてください。
自宅を売却する方法には買取や任意売却の他に、仲介業者を通す方法が選べます。
どの方法にもメリットとデメリットがありますが、仲介業者を通す方法には適正価格で売却できるという大きなメリットがあります。
仲介業者は市場の相場を把握しているので、査定の際に売却価格の適正な査定に期待できます。売主が自ら価格設定を行うと、相場よりも高くて売れなかったり、逆に安く売ってしまう可能性がありますが、仲介業者を通すことでこれらのリスクの軽減が可能です。
また、高い集客力に期待できるのもメリットです。仲介業者は自社のネットワークや不動産情報サイトを活用して、幅広く買主を集める方法を持っています。つまり個人で自宅の売却活動を行うよりも早く、買主が見つかり早期売却が実現する可能性が高まります。
手続きの負担が減るのもメリットの一つです。契約書の作成や登記手続き、買主との交渉などを代行してくれるので、売主の負担が大幅に軽減されます。自宅を売却するときには契約不適合責任などの法的リスクがありますが仲介業者を通すと、このようなトラブルを未然に防ぐことができます。初めて自宅を売却する際には特に、不安を払拭して得られる安心のメリットが大きくなるでしょう。
仲介業者を通す自宅を売却する方法には、様々なメリットがある一方でデメリットもあります。その代表的なデメリットが仲介手数料です。仲介手数料は売却価格の3%+6万円が相場とされており、売却に成功しても手元に残るお金が減ることになります。特に、売却益を最大化したい場合のデメリットになるでしょう。
集客から売却手続きの代行までしてもらえるメリットもあるので、その点を考慮して仲介業者を通すか検討する必要がありそうです。