第166回 不動産会社とはどのようなことをしている企業でしょうか。

不動産会社とは、売買・賃貸・管理といった事業を行っている会社のことです。不動産の交換も不動産会社の事業の一つで、またこれらの業務には代理や仲介も含まれます。いわゆる不動産の鑑定や評価も、不動産会社が担っている業務です。不動産会社とは法的には宅地建物取引業者を指す言葉で、宅地建物取引士は広く名前が知られる士業です。宅地建物取引業者は賃貸業を含まず、そして事業を行うために免許を必要することから、不動産会社とは本来専門的に土地建物の売買などを行う事業者に限定されます。

一方、開発会社や管理会社はそれぞれデベロッパーや不動産管理業に分類されます。デベロッパーは土地開発や分譲を担っている事業者で、旧財閥系や総合商社系など大手が占める傾向です。不動産管理業者は一般的に管理会社と呼ばれ、マンションの管理組合から委託を受けて管理業務を行う事業者ですが、その規模は大小さまざまです。

不動産会社とはこのように、狭義の宅地建物取引業者と開発会社や管理会社を含む広義の不動産業に分けられ、事業規模も一様ではないことが分かります。売買や賃貸管理を担う不動産会社は、中小企業や個人経営も珍しくありません。理由としては参入のハードルが低いことが挙げられます。不動産に関わる業務は常に需要がありますし、在庫のリスクを

不動産会社とは今や、宅地建物取引業者に限らずデベロッパーや不動産管理業者、更には不動産投資会社などの不動産事業者をひっくるめて指す言葉です。宅地建物取引業者を除いて不動産会社に明確な定義はありませんが、不動産業は事業の範囲が広いこと、広義には売買以外の事業を行う事業者も不動産会社と呼ばれることが多いのは確かです。