第155回 自宅を売却したいのですが、仲介業者さんに仲介してもらう方法と不動産会社さんに買い取ってもらう方法があると聞いたのですが、どちらがよいでしょうか。

ライフステージ移行や遺産相続、転職や転勤などライフスタイルの変化などに伴う不動産取引において、仲介か買取で迷っているという方は多いのではないでしょうか。仲介業者に依頼する方法と不動産業者に買い取ってもらう方法の2種類です。仲介は売主が仲介業者を介して買主を探すという方法で、買取は不動産業者などに売るという方法です。

買取で行う際のメリットは次のようなものがあります。査定額を算出して売主がその価格に納得すれば即契約・引き渡しという流れになり仲介に比べて短い期間でスピーディーに売却できる。売却期間が短く契約手続きが完了するため住み替えにおける計画を立てやすい。不動産会社が買い取った後にリフォーム工事やリノベーション工事やメンテナンス作業やクリーニング作業などを行うケースがほとんどで売主側の負担が少ない。仲介業者との煩わしいやり取りが無く仲介手数料もかからないので経済的負担も精神的負担も軽いなどがあります。古い物件でも売りやすいというのも大きな利点です。

買取のデメリットは次のようなものがあります。最終はリノベーションやリフォームやハウスクリーニングなどの付加価値をつけた状態での取引となることが多いので売却価格は安くなる傾向にある。経年劣化・老朽化が進んでいたり著しい破損があったりすると買い取ってもらえないなど、があります。

メリットとデメリットを正しく評価し、建物の築年数や取引の目的に応じてベストな方法を考えて慎重に選ぶとよいでしょう。販売価格が少し高くなることよりも手続きのスピーディーさや売却期間の短さや負担の少なさを重視したいなら、買取を選択。考えたり計画を立てたりするための時間が確保されていて期間的にも余裕があり少しでも高い売却価格を希望するという場合は、仲介業者に依頼するという方法も検討してみるとよいでしょう。