第148回 住宅ローンの種類はどのようなものがあって、何を基準に選ぶとよいでしょうか。

ファクタリングやマイカーローンや教育ローンやカードローンやリボ払いやキャッシングやビジネスローンや分割払いなど、お金を借りる方法は数多ありますが、マイホームを購入する際に用いられるのが住宅ローンです。住宅ローンの種類は大きく分けると3つあり、全期間固定金利型と固定金利期間選択型と変動金利型がそれにあたります。
全期間固定金利型は借入してから完済するまでずっと同じ金利で返済していくというスタイルのローンで、住宅金融支援機構が提供しているフラット35などが有名です。決まった金利で返済計画を立てやすいというメリットがありますが、3種類の住宅ローンの中でもいちばん金利が高いというデメリットも伴います。
固定金利期間選択型は、2年・5年・10年というように一定の期間を設けて固定金利で返済し、その期間を経たらその後は固定金利を継続するか変動金利に移行するかを自由に選択できるという返済スタイルです。全期間固定型に比べると金利は安くなりますが、値動きによって高くなる場合もあるので注意が必要です。
変動金利型は半年間という短い期間で金利を見直すことが出来るタイプで、自由度の高さと安さが大きなメリットとなりますが、急激な金利上昇に伴い返済額が一気に増額されるリスク・デメリットがあるという点も理解しておかなければなりません。金融機関によってルールも異なりますので、安さにつられて選ぶのは御法度です。
住宅ローンの種類を選ぶ際の基準についてですが、一定期間の支出合計に応じてバランスをとりながら返済したい場合は数年程度のスパンで見直せる期間選択型、返済計画の立てやすさ重視で金利変動に一喜一憂したくないなら全期間固定型、損得勘定が働き絶対に損をしたくないという気持があり金利変動に対応する自信があるなら変動型というように、ライフスタイル・ライフステージ・所得額・性格に応じた選び方をするのが良いでしょう。種類だけではなく、借入先の選択についてもじっくりと検討すべきです。