第144回 一戸建ての自宅を売りたいと考えています。どのような費用がいるでしょうか。

一戸建ての住宅を売却する際には、事例に関わらず共通して発生する費用の他、各々の状況により発生する費用があり、どちらについても理解を深めておく必要があります。

多くの事例で発生する費用としては、仲介手数料と印紙税、抵当権抹消登記費用と住所変更登記費用があります。

これまでに生活をしていた一戸建ての住宅を売って新たに住宅を購入したいと考えている場合は住み替えローンなどを申し込むことが多いと思います。申込み時には、保証料と共に事務手数料が必要となります。

そして、一般的に一戸建てを購入する場合には住宅ローンを組む方が多いため、これまでに住宅ローンを利用していた場合には銀行が担保設定している抵当権を消す必要があります。この抵当権抹消手続きには申請書等を揃える必要があり、手続きの際には一戸建ての住宅1件に1000円が発生します。一戸建ての事例では、建物だけでなく土地も同時に売るケースが大半なので、土地に対しても1000円が発生し、合わせて2000円が必要となります。

抵当権抹消に関する手続きは司法書士に依頼する事が多いです。司法書士に依頼する際には当然手数料が発生します。司法書士に支払う報酬の金額は事例や司法書士の事務所により異なりますが、1万円から3万円程度が多いようです。

また、一戸建てを売る時には売った後にトラブルとならないように、測量を行っておくのも重要で、測量を依頼した際の手数料は35万円から45万円が多いようです。この金額は一般的な事例のものなので、特殊な事例ではより費用が高額となります。