第139回 一戸建ての建築を検討中です。家を長持ちさせるには、建てるときと建ててから、どのようにすればよいでしょうか。
一戸建ての家を長持ちさせるには、建てるときと建ててからの両方の対策が必要です。建てるときに検討すべきなのは、結露の発生を抑える断熱性や気密性の確保です。断熱性が低い家は年間を通して温度差が発生しやすく、壁内に結露が生じて住宅を傷める恐れがあります。また気密性の低さは、特に梅雨や真夏の湿気を屋内に呼び込むので、気密性を高めることが大切です。
家を長持ちさせるには、定期的なメンテナンスを欠かすことができないです。
メンテナンスのしやすさが一戸建ての寿命を左右しますから、各部に点検口を設けて、いつでも住宅をチェックできるようにするのが望ましいです。点検口の内部の空間を広く設けることも、メンテナンスのしやすさ、ひいては家を長持ちさせることに繋がります。
家を長持ちさせるためには、家を建てるときに対策を考え工夫して安心するのではなく、家を長持ちさせる能動的な取り組みが必要です。一戸建ての家を長持ちさせる取り組みの基本は、短期的なものと長期的な計画を立てて、長い目で家を守ることです。短期的には日常的なメンテナンスを行い、傷みが見られたら速やかに対処するのが正解です。
住宅内の各部に湿度計を設置して、湿度が高い場所を把握するのも良いでしょう。湿気はカビやシロアリが好むので、湿度を可視化して早急に対策することが重要です。それから数ヶ月や1年単位で、メンテナンスを計画に組み込むことも肝心です。住宅の変化やメンテナンスを記録に残すことで、次にいつどのメンテナンスが必要になるか予測できます。
つまり、建てるときと建ててから行った対策、メンテナンスを全て記録しておきましょう。いずれは簡単なメンテナンスでは対処しきれなくなるので、将来の大きなリフォームを想定する必要があります。リフォームのタイミングを見計らいつつ、資金計画を立てていつでも確保できるようにしておくべきです。そうすることで資金的な不安がなくなり、一戸建てについても不安なく安心して暮らせるようになります。