第136回 中古住宅を購入予定です。注意注目すべき点を教えてください。
お得な物件が探せる中古住宅は魅力ですが、中古住宅を購入する場合はいくつか注意点があります。
中古住宅は新築と比べて状態が様々ですから、隅々まで確認を行い、納得して購入を検討することが大切です。
リフォーム済みで内装が綺麗であっても、骨組みなどの構造体の状態は見た目と違うことがあるので、ホームインスペクションで専門家に住宅診断してもらうことをおすすめします。
築年数が経過している物件は、それだけ安く買える可能性が高いですが、古い基準で設計され建てられていることがあるので注意です。
耐震性の意味では、2000年の6月以降に建築確認申請が行われた中古住宅を購入するのが望ましいです。
それ以前に建てられた住宅は、住宅性能表示制度が始まる前なので、耐震等級などが分かりません。
現行の改正建築基準法に基づいて建てられている住宅は、耐震等級の表示があるので安心です。
築20年くらいの中古住宅は、ほぼ土地の価格だけで買えることがあります。
状態を見極める必要はありますが、比較的状態が良い中古住宅を購入できれば、リフォームやリノベーションで安く快適な住環境が手に入れられます。
しかし、見極めに失敗すると見た目以上に状態の悪い中古住宅を掴んでしまい、補修工事が高くつくことになるので注意が必要です。
売買契約における注目のポイントは、不動産の状態が説明と違う場合に、契約不適合責任を追及できることです。
契約不適合責任は売主が買主に負うべき責任のことで、売買契約書にその範囲だったり、期限の記載が行われます。
売買契約書の内容をしっかり確認して、物件に問題があれば売主に修繕費用を請求するなどが重要です。
特に古い中古住宅を購入する場合は、水廻りの劣化具合や雨漏りの有無、シロアリ被害の確認が不可欠です。
老朽化が進むと構造体に歪みが生じて、隙間が気密性の低下に繋がっていることがあります。
経年で断熱性能も低下しますから、現在の性能を確認して中古住宅を購入するのが理想的です。