第131回 建築条件付き土地について詳しく教えてください

建築条件付き土地は文字通り、建築に条件が付いている土地のことで、売買の前提として詳しく条件が設けられているのが特徴です。

建築条件付き土地について詳しく説明するなら、売主が買主に対して、建築会社や建築の期間、それから住宅を建てるなどの条件を指定する形だといえます。
つまり、建築条件付き土地を買うなら売主が指定する建築会社に依頼すること、期間内に建築するといった条件が提示されるわけです。
勿論、住宅用として売り出されている土地であれば、それ以外の建物を建てたり用途に使うことはできないです。

では建築条件付き土地にはどういったメリットがあるかというと、条件を受け入れる代わりに安く売ってもらえることが挙げられます。
売主と指定の建築会社に何らかの関係があるとすれば、土地を安く売り出しても、建築会社の利益になるような構造になっていると考えられます。
例えば親会社と子会社、あるいは関連会社やグループ会社などです。
建築条件付き土地は、条件があるといっても間取りなどは自由に決められることもあって、完全に建売に近いわけではないです。
ただし、どこまで自由に決められるかはケースバイケースで、注文住宅並の自由度はないことも珍しくないです。

一方で建築条件付き土地のデメリットといえば、指定の建築会社が希望に応えられない可能性があります。
具体的には和室を希望しても洋室にしか対応できなかったり、短期間で間取りだったり、仕様を決めなければいけないなどです。
相見積もりを取って他社と費用の比較ができないのも、建築条件付き土地のデメリットの1つです。建築条件付き土地の条件は、交渉次第では条件が外せる可能性もないとはいえませんが、売主が交渉に応じない可能性の方が高いと思われます。
そして仮に交渉ができて条件を外してもらえたとしても、土地の価格が条件付きの状態より高くなるでしょう。
条件があるから安く売り出しているわけで、条件を外してしまってはその前提が崩れますから、購入を考えるなら条件を飲み込めるかしっかり考えて決めたいものです。