第130回 住宅ローンの金利にはどのような種類があるでしょうか。

住宅ローンの金利の種類には、大きく分けて変動金利型と固定金利型があります。
変動金利型は世の中の情勢に合わせて半年ごとにその金利を見直し、これに従って返済を行うと言うもので契約した段階では最終的な返済の総額が確定していないと言うことがポイントです。契約した段階で市場金利が高かった場合であっても、変動金利型の場合には状況に応じて返済額が安くなったり、あるいはさらに高くなると言うこともあるので注意が必要です。

固定金利型は一般的には返済期間中は金利が変動しないといったイメージを持つ人が多いのですが、実際には一般的に言われる固定金利型ははじめの2年間のみ金利が固定されているケースが多いものです。
その後は変動金利型と同じように半年ごとに見直すと言う形がほとんどであるため、これも最終的には返済の総額が確定しないというのが特徴です。

フラット35などの名前で知られる完全固定金利型と言うものもあり、これは返済期間中その金利が変わらないと言う形になっています。この場合には市場金利の影響を受けずに、その金額が決まるため予測しやすいと言う反面、市場金利が下がった場合でも高い金利を支払い続けなければならないといったリスクもあります。
一般的には市場金利が高いときには変動金利型を選ぶと言う人が多く、市場金利が安いときには固定金利型を選ぶと言うことが多くなっているのがポイントです。
しかし住宅ローンは一般的には非常に長い期間返済を続けるものであるため、その金利の選び方は返済金額に大きな影響与えるものであることに注意が必要です。

住宅ローンの金利は、返済額の総額に影響を与える非常に重要なものとなっており、その選び方によっては高額な返済を続けなければならなくなることも少なくありません。
その決め方は一般の人には非常に難しいものであるため、必要に応じてフィナンシャルプランナーなどの専門家に相談することも良い方法です。

様々なタイプの特徴を十分に知った上で、単に市場金利の状況だけではなく自分の返済能力なども考慮に入れて決めることが必要です。