第127回 自宅を売却しやすい季節はあるでしょうか。
住まいは、人間にとって生活の基盤であり、食事や睡眠をとる重要な場所です。居心地の良い住まいであると、ずっとその地域やその家屋に死ぬまで住み続けたいと思うのが一般的です。しかしながら、愛着があり、生涯そこに住み続けようと思っていても、やむを得ず引っ越しを余儀なくされることがあります。
例えばサラリーマンであれば、配置転換や転勤の辞令が出て、東京や大阪、はたまたほかの地方に移住し引っ越しをしなければなりません。コロナ禍になってライフスタイルが激変し、価値観や考え方などが大きく変わり、都心部に住む必要性を感じなくなり地方に移住したいと考える人も多くなってきています。そうした時に今まで住んでいた住まいを売却しなければなりません。自宅を手放すにあたっては、誰もが最も高値で売却したいと思うのが当たり前です。
そこで気になるのが売却しやすい季節があるのかということでしょう。確かにこれは存在し、季節や時期を見計らって売ることで、後悔のない満足できる売却額になることがあります。その季節は、春と秋であり、時期は入学前や企業の辞令が出る時期が最も売却しやすいタイミングと言われます。しかし企業によっては、夏前など突然の転勤の辞令を出してくるケースもあり、売却しやすい春先や秋に売ることができないこともあります。
この場合には、少しの間単身赴任しておき、春先や秋のベストシーズンが来たタイミングで自宅を売却に出すということもできます。こうしたタイミングを見計らって売ることで、売却額が大きく違ってくることもあるようです。買い手が見つかるまで時間がかかることがあるので、先に単身赴任して、残された家族は満足のできる金額で売れるまでじっくりとそのタイミングを待つという方法もとることができます。