第125回 団体信用生命保険とはどのようなものでしょうか。
団体信用生命保険とは、住宅ローンでお金を借りている人が返済期間中に不幸にして死亡するとか高度の障害状態となってしまった場合に、保険金によってその時点での残債が完済される保険のことです。
住宅ローンと密接な関係がありますので、これを調べているうちに団体信用生命保険についても気になったという人が多いに違いありません。
ローンはどのようなものでも当然ながら返済義務がありますが、住宅の場合は一般的に融資額が大きいですので、万が一のことがあった場合には残された家族の負担になってしまいます。
この保険に加入していることで、死亡等の場合に借りたお金が返せなくなることでマイホームを手放さざるを得なくなる事態を避けることができます。
保険によって残債が金融機関に直接支払われますので、遺族はそれを返済する必要がありません。
死亡や高度の障害を負った際にのみ適用されるものであり、単に失業したとか、会社を辞めることになったというだけでは適用されませんので注意が必要です。
一般の生命保険と似ている部分がありますが、生命保険の場合は基本的には金額は一定ですが、団体信用生命保険の場合は、その時点の残高が支払い分となりますので、時期によって変動があります。
契約直後に亡くなったような場合は大きな金額になりますが、完済直前であればさほどの額にはならないわけですし、遺族が直接的にお金を受け取ることもできません。
マイホームはそのまま手元に残すことができるものの、その後の生活費のことまで考えてくれるわけではありませんので、その点に関しては別途備えておく必要があります。
保険料ですが、住宅ローンの契約に初めから組み込まれていることが普通であって、自分ではあまり意識するようなことはないかもしれませんし、その性質上、保険料を自分自身で変動させて手厚くするようなものでもありませんので、契約時に説明されるままに手続きをすることになるかもしれません。