第124回 マイホームを購入予定です。ホームページなどで「仲介」や「売主」と見かけますが違いなどを詳しく教えてください。
マイホームの購入を予定したり検討を始めている人にとって、疑問に思うことの1つといえば「仲介」と「売主」の違いです。この「仲介」と「売主」というのは物件の売り手の種類のことで、当然ながらそれぞれ意味が異なります。
前者の「仲介」は仲介業者が売主との間に入り、買主との間の売買契約を扱うことを意味します。仲介業者は不動産のプロですから、交渉や契約、引き渡しがスムーズに行うことが可能です。仮にもし仲介業者を挟まない場合は、交渉も契約も当事者が直接的に行う必要があります。手続きに手間がかかりますし、専門的な知識が求められますから、住宅売買に関する知識がないと大変です。その点、「仲介」なら仲介業者が必要な手続きを引き受けてくれるので、売主や買主に専門的な知識がなくても売買を実現することができます。「仲介」は必然的に仲介手数料が発生するので、物件の売買価格に影響しますし、手数料の割合は数%が相場なので負担にもなります。しかし手続きなどの手間と天秤にかければ、手数料を支払っても任せる価値があると考えることができるでしょう。
後者の「売主」は文字通り売主が直接売買を行っている物件のことで、売主物件ともいいます。この売主にあたるのは個人だと思われますが、実際にはハウスメーカーだったり工務店だったりします。ハウスメーカーや工務店が土地の仕入れを行い、住宅を建築して販売を行っている商品となります。「売主」の表記の他にも、自社物件や販売主といった表記があります。「仲介」もハウスメーカーや工務店の物件ということが多く、土地の仕入れや建築までは「売主」と同じですが、販売は仲介業者に任せるというやり方です。家を設計したり建てるのは得意でも販売は得意としていない、そういうハウスメーカーや工務店の物件がまさに「仲介」物件となります。「売主」物件は新築ならほぼ間違いなくハウスメーカーか工務店ですが、中古であれば個人ということも考えられます。