第122回　不動産の取引で重要事項説明書というものがあると聞きました。どのようなものでしょうか。

不動産を取引する場合、不動産の取引の重要事項説明書というのがあります。
重要事項説明書と言うのは名前の通り、その内容が重要になるわけですので必ず購入者や借りている人に伝えなければいけない内容になります。

例えば、その契約期間等が定められている場合には、明確に明記をした上で相手に提示しなければいけません。
お互いにとって契約期間はとても重要になり、それが曖昧のまま賃貸契約等を行っていても後でトラブルになる可能性があります。

もう一つ注目されやすいのは、物件の価格に関する問題です。これに関しても不動産の中で争いが起きやすいものの1つなっており、現実的にお金を問題にして争いが起きているケースが少なくありません。
特に不動産は、1000円や2000円の支払ではなく、賃貸物件であれば10万円以上の支払いになるケースが多くなります。また購入の場合には、さらに100万円以上となることも少なくありません。

なので、重要事項の中に、お金の問題に関しても入れておくことが大切になります。これらが明確になることで、多くの争いを避けることができる可能性が高くなります。
上記はわかりやすく説明するために、主な例を記載しましたが、もっと細かいことも説明することが義務付けられています。

重要事項の説明は国家資格である宅地建物取引士が行うことが義務付けられています。宅地建物取引士ではない人物が説明を行うと法令違反となりまので必ず取引証を見せてもらい確認をしてください。
そして理解ができないことや納得がいかないことがあれば、書類に捺印するまでに確認をすることが非常に重要です。