第121回 中古住宅の購入を考えています。引き渡しまで期間が長い案件もあると聞きました。購入の際はどのようなことに注意すればよいでしょうか。
中古住宅を購入する際、引き渡しまで期間が長い場合にはどのようなことに注意すればよいでしょうか
中古住宅購入をしたい方が多いのは新生活が始まる前の3月末ごろ、転勤する方が多い9月から10月ごろ、まとまった休みの時期にじっくりと内見をするなどして検討したい8月の夏休みなどがあります。それ以外の時期に不動産業者へ売却の仲介を申し込んだ場合、中古住宅購入を希望するお客さんからの問い合わせが多くある可能性が高い時期を考慮して、引き渡しまでの期間に余裕を持って設定されていることがあります。
また、気を付けたいのが、購入してもすぐには入居できないケースです。売主が対象の住宅で暮らしている状態の場合、半年後までに引越しをする想定で準備をしており、すぐに退去する訳には行かない場合があります。例えば就学中のお子様が居る場合には転校するタイミングや手続きも考慮しなければならないほか、就業中の大人でも物件の売却と引越しをするのを機に転職を考えている場合もあります。引き渡しの期限を迎える前は、購入者の都合で出て行ってもらうわけにはいきません。
しかし、購入をしたにもかかわらず、引き渡しと入居がスムースに行かなければライフプランにも大きな影響を与えてしまいます。したがって中古住宅購入を検討する際には、引き渡しの時期が定められた時期でも大丈夫なのかも踏まえて判断することが大切です。そのために、事前に希望通りに引き渡しをしてもらえるのかを確認しておくことがおすすめです。