第120回 マイホームを購入予定です。購入の際の費用はだいたい把握しましたが、購入後に必要な費用について教えてくだい。1年目に必要な費用、毎年必要な費用、何年後かに必要な費用など、いろいろ教えてください。

マイホームは購入して終わりではありません。
賃貸物件ほどの費用はかからないにしても、一定の出費は発生するので、購入後に注意が必要です。
購入後に必要な費用として考えられるものは、それまで住んでいた場所からの引っ越し代です。
家族構成や荷物の量にもよりますが、移動距離が長ければ数十万円かかってしまうこともあります。
また、新しく家電や家具をそろえる必要もあります。
賃貸物件と違って備え付けのものはありませんので、エアコンやシーリングなど、必要なものを揃える費用は必要です。

1年目に必要な費用は毎年必要な費用とほぼ一緒です。
火災保険や地震保険、固定資産税や都市計画税を準備しなくてはなりません。
戸建てなのかマンションなのかによって税金は大きく変わってきます。

土地の所有権がある戸建ての場合は、建物が経年劣化で価値がなくなったとしても、土地分の税金が必要になります。
基本的には建物部分の価値はだんだんと下がっていくため、必要になる固定資産税は少しずつ減少します。
ただし近隣に駅ができるなどして土地の価格が急上昇すると、その分価値が高くなるため、税金もあがることがあります。

マンションの場合は駐車場代、自治会費、修繕積立費用なども必要になります。
人気のないマンションの場合は修繕積立費用が十分に集まらず、修繕が必要になった段階で十分な補修が行えない危険性もあるため、購入時に他の部屋の人気も見ておいた方が安全です。
ローンを組んでマイホームを購入した人は、毎月返済もしなくてはなりません。

戸建ての場合は修繕積立を毎月払う必要はありませんが、自分でリフォームをする必要があるので、将来に備えて少しずつ貯めておくと良いです。
注文住宅ではメンテナンスフリーの素材や耐用年数の長い素材を選ぶと、耐用年数が長くなり、修繕費を抑えることができます。