第117回-あずまくんが答える『マイホームを建築予定です。建物構造について、木造などがありますが、建物構造の種類とそのメリットデメリットを教えてください。』
建物構造は住宅を左右する構造そのものなので、建物構造の種類とそれぞれのメリットデメリットを理解することが大切です。建物構造には木造を始めとして、軽量鉄骨造や重量鉄骨造に鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造などがあります。またアルミ造にコンクリート充填鋼管構造、と建物構造の種類は豊富なことが分かります。
木造はコストを抑えられるのが魅力で、一戸建てやアパートに広く用いられています。木には通気性があることから、高温多湿になる日本の気候にあっているのがメリットです。ただし、住宅性能は他の建物構造の種類に比べると低く、特に防音性には期待できないのがデメリットとなります。
軽量鉄骨造は木造と比べれば防音性が良く、強度もあって壁や床を厚めにできることがメリットに挙げられます。デメリットは鉄骨の厚みがそれほどではないので、重量のある建物には向かず、地震の大きな揺れにも期待できないことです。
重量鉄骨造は軽量鉄骨造の厚みが増したもので、鉄骨の厚みが6mm以上の構造を指します。骨組みがしっかりとするので、戸数が多くて高さがあるマンションだったりビルに活用できます。耐久性が高くて耐震性や耐火性にも期待できる一方で、コストが高くなってしまうのが難点です。
鉄筋コンクリート造は鉄骨造よりも防音性が高く、しかも耐震性や耐火性が優れます。逆に通気性には期待できず、換気などの対策をしないと湿度が高くなったり、カビが生えやすくなるのが難点です。
鉄骨鉄筋コンクリート造は防音性と耐震性、耐火性のいずれも高レベルです。その代償として通気性は期待できず、コストが掛かることが最大のデメリットとなります。
アルミ造は防音性と耐震性、耐火性がそこそこで通気性は普通、コストのバランスが良いのがメリットだといえます。軽量な金属のアルミなので、耐久性から一般的に2階建て以下の建物に用いられています。
コンクリート充填鋼管構造のメリットデメリットは鉄骨鉄筋コンクリート造とほぼ同じです。