第116回-あずまくんが答える『二階建ての二世帯住宅を購入予定です。親と子のどちらが1階がよいでしょうか。それぞれのメリット・デメリットを教えてください。』

二階建ての二世帯住宅となると、検討しなくてはいけないことがいくつもありますが、特に親と子のどちらが1階に住むかというのは軽視できないポイントです。
1階は階段の利用が不要な上に、玄関が近くて外出しやすいので、親にとってのメリット・デメリットでいえばこれらがメリットになります。庭いじりが好きな人にとっては、窓から庭を見ることができたり、気軽に外に出られる点がメリットに感じられるでしょう。災害時には早く避難できますから、合理性の意味でも1階に親が住む方がよいと思われます。
一方、デメリットは面する道路の交通量によっては騒音が気になること、睡眠の質が低下することが挙げられます。これは親だけでなく子にとってもデメリットなので、立地がかなりメリット・デメリットに影響するのは確かです。1階の日当たりや風通しも立地次第ですから、デメリットが気になることがあればそこまで気にならないこともあるでしょう。
子が1階、親が2階でも基本的なメリット・デメリットは同じですが、2階はプライバシーが保たれること、1階よりも見晴らしがよいことがメリットです。日当たりのよさは言うまでもありませんが、南向きで日差しが差し込みやすい場合は、1階の方が涼しく過ごせてメリットに感じられる可能性が高いです。確かに環境面のメリットが豊富なのが2階ですが、階段の上り下りや物の移動の手間、災害時の避難のしにくさがデメリットになるでしょう。
このように、メリット・デメリットは立地や住宅の向きに左右されるものの、二階建ての二世帯住宅の1階は親が住むケースが多いです。理由は総合的に考えてその方が合理的ということ、利便性を取る親、環境を選ぶ子の家庭が少なくないことも理由の1つです。
いずれにしても、二階建ての二世帯住宅には1階と2階にそれぞれメリット・デメリットがあるので、親子双方の希望や優先順位を決めて話し合ったり検討することが大事です。メリット・デメリットの中には、条件次第で容易にひっくり返るものもありますかから、メリットだけでなくデメリットもしっかりと確認したいところです。