第114回-あずまくんが答える『マンションに住んでいます。実家に帰ることになったので住めなくなりました。売却しようか賃貸しようか迷っています。メリット・デメリットを教えてください。』

第114回-あずまくんが答える『マンションに住んでいます。実家に帰ることになったので住めなくなりました。売却しようか賃貸しようか迷っています。メリット・デメリットを教えてください。』

現在生活を送っているマンション、相続などで住まいを売却しようか賃貸しようか悩みを抱えるケースでは、売却することでのメリット・デメリットや賃貸で貸し出すときのメリット・デメリットをそれぞれ考えることが大切です。売却することで得られるメリットは、住宅ローンの返済を行っている場合であれば売却益でローンを全て支払い完済ができる、固定資産税を納める義務がなくなるなどがあります。また、マンションの維持管理費が不要になりますし、集合住宅の場合は修繕積立金や管理費など毎月の支払いがあるので売却することでこれらの支払から解放されるメリットもあるのではないでしょうか。
一方デメリットとしては、売却価格はマンションの築年数などにより異なるので築年数が古い場合には売値が安くなる傾向があること、住宅ローンの残債が多いときなど売却益で支払いが完了にならないこともあるので売却したときの価格とローンの残債の比較を行うことをおすすめします。
賃貸にしたときには、所有権はそのまま維持されることになるので固定資産税の納税義務も継続されますし、毎月の修繕積立金や管理費は持ち主が支払いを行うことになるので、住宅ローンの返済額に加えて修繕積立金や管理費などの合計額で家賃を決める必要が出て来ます。仮に、これらの合計額で家賃にしたときその金額が相場と等しい場合には借り手が付きやすいですが、家賃相場よりも高くなってしまうときには一部を負担するなどが必要になることも考えておくべき点です。
マンションを第三者に貸し出すことで部屋を汚される可能性がある、これは賃貸にすることで生じるデメリットになりますが、敷金を入居時に徴収しておけば退去の際のハウスクリーニングやメンテナンス費用で利用できるので、これについてもしっかり考えておきましょう。賃貸にすることで家賃収入を得ることはできるのですが、住宅ローンの返済が残っているときなどはローン返済に回すことになります。