第107回-あずまくんが答える『夫の両親と住むことになりました。私達も夫の両親も賃貸です。これを機会に中古住宅を買おうと考えているのですがどのようなことに気をつければよいでしょうか。』
夫の両親と住むために中古住宅を購入したい場合、住宅形態や間取りについて気を付ける必要があります。夫の両親と同居する場合中古の二世帯住宅を購入するという方法がありますが、お互いの生活スタイルを維持できる家を購入しなければなりません。生活スタイルを維持できないような間取りであれば、ストレスがたまる可能性があり、生活を維持することが難しくなります。
二世帯住宅に関しては、完全に共有する完全同居型やプライベート空間を別とする部分共有型、居住スペースを分離して生活する完全分離型に分かれています。具体的には、完全同居型はお風呂や台所等共同で使用することになり、部分共有型は1階と2階それぞれに風呂場や台所、トイレを設置しますが、お互いが自由に行き来することが可能です。完全分離型は生活スペースを分けることができるため、公共料金を世帯別に管理することが可能で、それぞれ使用した分を支払うことができるといえるでしょう。
お互いがストレスなく生活できるタイプを選択するとよいですが、中古の二世帯住宅は一般住宅と比較すると少ないことを認識しておく必要があります。リノベーションやリフォームも視野に入れておくと、住宅を選択する際選択肢が広がるといえるでしょう。二世帯住宅へリフォームを行う場合は、建築基準法にマッチした床面積の範囲内で改修工事となるため注意する必要があります。親世代と子世代2つの家族が生活するスペースが必要となり、通常の住宅と比較して床面積が多くなりがちであるため、あらかじめ認識しておかなければなりません。どれくらいの広さまで増築できるのかチェックするとよいですが、費用に関しては二世帯住宅に関する補助金も存在するため、事前に調べておく必要があります。
具体的には長期優良住宅化リフォーム推進事業等となりますが、優良なリフォームを支援するための制度で、既存住宅の性能向上や良好なマンション管理のために定められました。住宅の性能を高めるリフォーム工事が対象となりますが、工事の履歴と維持保全計画に関する作成が必須となります。