第106回-あずまくんが答える『月々の家賃の範囲内で、マイホーム購入を検討しています。住宅ローンの支払い以外にどのような費用が定期的に必要でしょうか。また、非定期ではどのような費用を考慮しておくべきでしょうか。』
マイホーム購入検討では、住宅ローン以外の支払いも非常に気になります。
ローン以外の支払いといえば、代表的なものに固定資産税があります。固定資産税は土地と建物の所有に課せられる税金で、マイホーム購入であれば住宅のある市町村に納めることになります。当然ですが、固定資産税は土地や建物を所有する限り課税され続けるので、毎年納めなくてはいけないです。住宅ローンは最長でも35年で返済が終わりますが、固定資産税は35年目以降も納税する必要があります。
固定資産税と似たものに、都市計画税という税金もあります。都市計画税は道路や水道、公園といった都市計画事業に関するもので、財源としての目的があります。
購入したマイホームが一戸建てではなく、マンションであれば管理費や修繕積立金もかかります。これらは毎月支払うものですが、所有する限り継続的に支払いが発生します。
案外忘れがちですが、火災保険も毎年必要な支払いです。加入する保険会社やプランの見直しで支出は抑えられるものの、加入しない選択肢はないかと思われます。
非定期に発生する支払いには、住宅のメンテナンスやリフォーム代があります。メンテナンスは数年から十数年に一度は必要ですし、長期的に住み続けるならいつかはリフォームしなくてはいけない時がきます。子供が生まれたり両親と同居するなど、ライフスタイルの変化がリフォームを検討するタイミングです。
メンテナンスは外壁や屋根、水回りといったところから必要になりやすく、頻繁ではないものの避けて通ることはできないです。リフォーム以外にリノベーションもありますし、リノベーションとなるとリフォーム以上に費用がかかるでしょう。
いずれにしても、マイホーム購入は購入代金を支払って終わりではなく、定期と非定期にいくつかの支払いが発生します。これらすべてを完全に計画立てて考慮することは難しいとは思いますが、マイホーム購入の際にはできる限り、考えておくのが大切といえるでしょう。