第102回-あずまくんが答える-『購入を考えていますが、マンションか戸建てで迷っています。どのような基準があるでしょうか。』

マンションと戸建ての購入を検討するならまず、メリットとデメリットを比較することが基本です。

例えば人付き合いを基準に考えると、前者のマンションは居住者の範囲に留まることが多いといえます。戸建ては近所の範囲が広く、マンションよりも人付き合いが求められるでしょう。一方で、セキュリティはマンションの方がオートロックや防犯カメラなど、安心できる要素が多いと思われます。ただし、戸建てでも自分次第でセキュリティを強化できますし、人付き合いを積極的に行えば、情報を共有して近所の人と一緒にセキュリティ対策ができます。

マンションは近隣の居住者との距離が近いので、一度トラブルが発生すると厄介で解決に時間を要します。近隣トラブルのリスクがあるのは戸建ても同様なので、この点は基準的に互角だと考えられます。

自動車を基準に考慮すると、マンションと戸建ては前者が駐車場の契約を必要とすること、後者は自宅の駐車スペースが使える点がに違いがあることが分かります。購入となればまとまったお金が必要ですし、当然ながら簡単に手放せるものではないので、複数の基準点をしっかりと比較して検討を行いたいものです。

結局のところ、マンションと戸建てはどちらが優位というものではなく、選ぶ人が重視する基準の優先順位によって、いずれのメリットが上回ってもおかしくないです。

資産価値の面では、マンションは経年によって価値が低下していきますが、戸建ては土地が減価しにくい傾向にあります。ただ、戸建ては建物部分の資産価値が下がりやすいので、将来的に売って買い換える予定ならその点を留意しておいた方が良さそうです。

しかし一定の築年数を超えると戸建ての資産価値は安定期に入りますから、価格は下がるにしても後々余裕を持って手放すかどうか検討できます。リフォームをマンションと戸建てで比較すると、マンションは自由度が低く共有部は手をつけられませんが、戸建てであれば割と自由です。ペットが買えるのも戸建てのメリットなので、犬や猫と一緒に暮らしたいなら、マンションよりも戸建てとなるでしょう。