第90回 あずまくんが答える『サイディングとはどのようなものですか。』

サイディングとは建物を建築する際に用いる資材です。具体的には、金属やセメントで構成されており、外壁の材料として用いられることになります。外壁の加工として有名なのは湿式ですが、そちらで採用されているのは塗り壁と呼ばれるタイプです。タイルを張るタイプも同様ですが、どちらもサイディングとは別ものなので気を付けましょう。こちらは乾式に属しており、基本的には前もって用意された板を壁に貼ることで仕上げていきます。このとき壁の面積に合わせて板をカットすることがポイントです。もちろんつなぎ目があるので、そこにわずかな空間を生まれてしまいます。それをしっかり埋めることが、サイディングを施工する際の重要なポイントになるのです。この処理をしっかりこなしておくと、ただ板を貼っただけなのに雨などを防げるようになります。剥がれ落ちることを防ぐ効果も期待できるなど、多くのメリットがあるのです。
また、一口にサイディングといってもさまざまな製品が存在します。同じ形状でも色や質感のバリエーションは多岐にわたるため、住まいのイメージに合わせて選択することが大事です。シンプルであるものが人気ですが、若いファミリー世帯ではカラフルなものが好まれることも少なくありません。デザイン性がとても高く、レンガ調のものもあれば、木目をモチーフにしているものもあります。これらのなかから一種だけを選ぶのが基本ですが、近年は複数を組み合わせるケースも増えてきました。
貼り方にもトレンドがあるので覚えておきましょう。従来は横向きに貼ることが定番でしたが、スタイリッシュな外観にしたい場合は縦方向に貼った方が効果的です。特に金属系を使用する場合はシャープなイメージが強調されます。ただし、いずれにしても永続的に使えるわけではありません。一般的には10年を目安に貼りかえることになります。また、耐久性の高い製品の場合は20年を超えても使えるケースがあります。