第87回 あずまくんが答える『今住んでいる家を売って、新しく住む家を買いたいです。どのような流れが考えられますか。』
今住んでいる家を売って、新しく住む家を買う方法にはいくつかのパターンがあります。そのなかでも基本になるには、売却と購入を2段階で実施するパターンです。まず、不動産業者に家を売りたいという相談をしましょう。そして、その次のステップとして査定をしてもらいます。それに納得して売却を決断したら、価格を設定した後に売りに出してしばらく待たなければなりません。興味を持った人がいたら内見を実施することになります。まだ住んでいるので、できるだけ印象が良くなるのように整理整頓をしてください。自分も同席して話をするのが一般的であり、住宅や近隣の情報を提供することで成約率がアップします。買い主が購入を決定するとローン審査に移り、それが完了したら売買契約の完了です。自分のローンが残っている場合は、それを受けて完済の手続きを実施します。
ここでパターンに分岐するので注意しましょう。買い主への引き渡しが迫っているなら、とりあえず他の場所に引っ越さなければなりません。短期であればホテルを借りると良いですが、以降のステップに時間がかかりそうならアパートなどを借りることになります。そのステップで最初に行うのは不動産業者に相談して新しい家を探すことです。見つからったら、内見を行って購入するかどうかの判断材料にします。買うことに決めたら購入の申し込みを行いますが、その後にローンの事前審査を受けなければなりません。それが無事に通ったら、売買契約を締結するステップに移行するのです。ローンの本申し込みを行うのはそれからです。銀行との金銭消費貸借契約を結んだ後で諸々の処理を行い、引き渡しを行うことになります。
なおローン審査には日数がかかりますし、他にも長引く工程があるのでどれだけ短くても2カ月ほどは必要になるでしょう。相手の都合も影響してくるので、想定外の負担が生じることも視野にいれなければなりません。別のパターンとして売却と購入を並行する進め方もありますが、負担が倍になるので現実的にはおすすめできません。