第85回 あずまくんが答える『自身が所有する自宅の土地と建物を売却する予定です。どのような書類を用意する必要があるでしょうか。また、売却後にどのようなことを注意する必要があるでしょうか。』

 所有する自宅の土地と建物を売却する時には必要書類を手配した上で進めていく必要があり、大きく分類すると売主に関係する書類や権利に関係する書類、建築物や土地に関係する書類に分けられます。
 そのような書類を用意する必要がある中、建築物や土地に関係する土地測量図は法務局にて手に入れる事が可能ですし、境界確認書については手元に見当たらない時には測量を行った企業に問い合わせをする事で手配できます。境界確認書と同様に検査済証と建築確認済証も手元に見当たらない時には、各市町村の対応窓口において各証明書の代用にさせられる建築確認台帳記載事項証明証もしくは建築計画概要書を手に入れると良いです。
 また、売却をする対象の建築物や土地が古い物である時には耐震診断報告書も合わせて手に入れておくと良く、耐震診断報告書は必ずしも準備しなければならない書類ではないですが、経過している年月が長いと判断された時には提出するように指示される事例もあるので、予め手配しておくと安心です。他にも、売買契約書が手元に無い時には購入に際してやり取りをした不動産会社に問い合わせるとコピーを送ってもらえるなどの対応をしてもらえます。さらに、書類を用意する必要に迫られた時には売主に関係する物として印鑑と身分証明書も挙げられるため用意しておきましょう。
 こうした書類を抜かりなく用意し終えたら売却に関するやり取りを行っていき買主に対して受け渡す事になりますが、合わせて念頭に置いておくと良いのが売却後にどのようなことを注意すれば良いのかという事です。これまでに誰も生活をしていなかった物件では引き渡しに際する作業が円滑に進めやすいものの、生活をしていた物件である場合には中に置いてある私物をきっちりと移動させる必要があります。
 同じく受け渡す物としては建物や土地自体も例外ではなく、建築物や土地は受け渡す日が決まっている事が多いので、期日を過ぎないように守る事を徹底しましょう。