第81回 あずまくんが答える『土地や建物の登記簿とは何でしょうか?どのような時に使われるのでしょうか?

 物理的に対象の不動産を見た時の状態や権利の様子について明瞭に記録されているのが土地や建物の登記簿であり、登記簿が必要である理由は義務または権利などを明瞭化する事により、スムーズに取引を完了させるためです。
 同様に登記簿と名付けられている事には会社に関する事や介護などに関する事がありますが、特に多くの人々にとって馴染み深いのが土地や建物の登記簿となり、名称通り土地や建物といった不動産における所有権に深く関係しています。
 所有権とは何かと言えば、対象の不動産を所有している者が誰であるのかという事をはっきりとさせる事であり、具体的には特定の不動産を対象にして売買契約が行われた際には、これまで権利を有していた売主から所有権が買主に変わる特性上土地や建物の登記簿の手続きが求められます。
 さらに、どのような時に必要であるのか詳しく知りたい時に把握しておくと良いのが不動産の購入の他に転勤がきっかけで引越しをしたり、結婚をして性が変更になった事例です。他にも住宅ローンを全て払い終えたり不動産を有していた者が人生を全うしたり、建築物の取り壊しをした場合も対象です。
 このように様々な事がきっかけで手続きが生じますが、各々により要する手続きにも差異があって不動産の購入時には所有権を保存したり移転をするといった手続きをし、転勤がきっかけで引越しをしたり結婚により名字が変わった時には所有権における登録名義人の住所や氏名を変更します。
 住宅ローンを全て払い終えた時には抵当権という権利を抹消し、不動産を有していた方が人生を全うした場合には相続によって所有権が移されます。加えて、築年数が古くなるなど様々な理由によって建築物の取り壊しをしたり、新たに建築した場合には建築物の滅失という登記や表題登記、所有権を保存するといった手続きが求められます。
 そして、登記事項証明書を得たい時には登記所に設けられている窓口に行く事例の他に、郵送での請求やオンラインで得る方法から選べます。