第70回 あずまくんが答える『家を借りる際の保証会社とはどんなものでしょうか』

家を借りる場合には家主と賃貸借契約を結び、その契約に基づき家賃を支払うことで住まわせてもらうことができるものです。しかし、見ず知らずの人にものを貸すというのは家賃の不払いの可能性もありますから、その保証となるものを必要とされ、それが敷金や保証金と呼ばれるものになり、さらに加えて身元を保証してくれる保証人を用意することが求められます。保証人には、借りた人が家賃を支払わなかった場合などには代わりに支払う義務を負うもので、この保証があるので家を貸すことが出来るのです。
以前は保証人といえば親や兄弟、または親しい知人といったものでしたが核家族化や個人主義が進んだことで、それらを頼める人は少なくなっており、また離れた場所になると遠方の保証人に保証を求めるというのはあまり現実的ではなくなっています。そこで登場したのが保証会社です。

保証会社は、家を借りる人が家主に支払う保証料とは別に保証会社に対して料金を支払うことで、会社が保証人になってもらうというものです。もし、支払いが行われなかった場合には保証会社が家主に家賃を立て替え払いするというもので、家主としては少なくとも家賃の取り立てをしなくて済むメリットがあります。あくまでも立て替え払いですから、支払われたぶんの家賃は保証会社に返済しなければなりません。家を借りる側にとっては料金を支払って、さらに返済をしなければならないためデメリットが多いものですが、そもそも保証人が居なければ家を借りることが出来ないわけで、保証人が用意できない人にとっては保証会社を利用することで家を借りることができるようになるというのが最大のメリットになります。

保証会社といっても、種類はさまざまで賃貸管理会社から派生したものと信販会社など金融系の会社から派生したものがあり、それぞれに保証料や立て替え払いされた家賃の返済に関するスタンスが異なります。また家主によっては保証人ではなく保証会社を付けなければ利用できないというケースもあります。