第68回 あずまくんが答える『家を建てているところを見学したいのですが、可能でしょうか。』

 住宅の購入を検討する場合は、完成している状態ではなく、なるべく建てている最中を見学したいものです。家を建てているところを見学できるかどうかは、施主や現場によって異なります。自身が施主の住宅は、特別な理由なく見学を断ることはできないので、基本的には見学できると考えて間違いないでしょう。危険を伴う作業が行われる場合は別ですが、通常はそのような作業が発生することは稀です。ただし、忙しい時に顔を出されるのを嫌う現場監督もいるので、労いを兼ねて飲み物の差し入れを行うことをおすすめします。予め見学の希望を伝えることと、了承を取るつもりで見学しても良いか尋ねるのが無難でしょう。
 仕事に自信を持っていたり、見られても恥ずかしくないと考える監督のいる現場だと、突然足を運んでも嫌な顔はしないケースもあります。この時もやはり、差し入れをすると喜ばれますし、顔なじみが増えれば何時でも気軽に見学できるようになるはずです。写真やビデオで記録に残したい時は、作業の邪魔にならないように気をつけ、一応撮影しても良いか聞くこと、手短に済ませる配慮が重要です。
 他人の家を建てているところを見学したい場合は、現場監督ではなく、施主のもとを訪れて了承を得るのが基本です。施主にOKを出してもらえれば、堂々と現場に足を運ぶことができますし、質問したり話をする機会が得られるでしょう。勿論、差し入れは良いお付き合いをする上で役立ちますから、夏場は冷たい物、冬場は温かい飲み物などを差し入れすると効果的です。差し入れは義務ではないので、何も持参しないのもありですが、ないよりはあった方が詳しく見学できるチャンスが得られます。
ヘルメットを用意しておくことも、作業の様子を間近で見せてもらいたいなら、必要な場合があるでしょう。相手や現場に迷惑を掛けない意味でも、施主に同行をお願いしたり現場監督と見学の話をつけてもらって、当日スムーズに見学できるようにするのが得策です。