第60回 あずまくんが答える『リビングやキッチンのフローリングの掃除やメンテナンスについて教えてください。』

 リビングやキッチンのフローリングは人が歩いたり、物を移動させるときに擦れてしまったりするので、劣化しやすい場所です。長く綺麗な状態を維持させたいならば、日常的な掃除と定期的なメンテナンスは欠かせません。
 日常的な掃除では、フリーリング用のワイパー・雑巾・掃除機などを用いますが、掃除機は吸込口を動かしたり排気でフローリングに落ちているホコリ・チリを舞い上げてしまうので後回しにします。最初はワイパー・雑巾のどちらかで汚れをとっていきますが、乾いたワイパーあるいは雑巾を使いましょう。それから掃除機で、目地や隅に残っているホコリ・チリを吸い込んでいきます。最後にウェットシートを着けたワイパーあるいは固く水を絞った雑巾で仕上げをします。
 水に濡らした雑巾を使うとき、拭いたところに水滴が残る状態であれば、シミが出来ることがあります。ですから、力を入れて絞らなければいけません。表面のコーティングがない無垢材であったときも同様です。無垢材にとって水はシミだけでなく、カビや腐敗の原因になります。ですから水拭きをしてはいけないと思うかもしれませんが、固く絞って汚れを落とせば問題はありません。
 そして定期的なメンテナンスですが数ヶ月に一度のペースでワックスを塗り、ホコリや傷からフローリング材を守ります。ワックスを早く乾かすためにも、天気の良い日を選びましょう。そしてワックスを塗る前には、しっかりと掃除をしておかなければ汚れも一緒に固まってしまいます。油分を取り去りたいときには、専用の洗剤を使って落としていきます。ただし、洗剤が残っている状態でワックスをかけてはいけません。雑巾で水拭きと乾拭きを行い、フローリングに触れてもベタつきなどが感じられないのかを確認します。そうしてワックスをかけていくのですが塗りムラが起きないように少量をワイパーにつけて、まんべんなく塗り込んでいきます。力を入れると逆効果なので、表面に膜を作るイメージで軽くワックスをかけます。ワイパーを動かす方向は一定にしておくと、綺麗な仕上がりになります。あとは、窓を開けて乾燥するまで放置します。