第55回 あずまくんが答える『一戸建てに住んでいます。防犯対策を教えてください』
マンションなどの集合住宅に入居すると、最初からセキュリティのシステムが用意されている場合があります。しかし、一戸建てに住んでいる人は、基本的に自分で防犯対策を行わなければなりません。セキュリティ会社に依頼してすべてを任せるという手もありますが、資金面などの問題により難しい人も多いでしょう。その場合でもいくつかの工夫をすることで、住まいのセキュリティを飛躍的にアップさせられます。
たとえば、防犯カメラを玄関やベランダに設置するのも一つの手段です。一般住宅向けのものも各メーカーからたくさん発売されています。解像度や記録時間といった仕様はさまざまですが、設置しておくだけで空き巣の警戒心を煽ることも可能です。もっと安く済ませたいなら、ダミーの防犯カメラをつけると良いでしょう。撮影しているように見えるので、やはり空き巣に心理的なプレッシャーを与えられます。電池を入れるとランプが点灯するなど、リアリティを出せる仕組みのものも少なくありません。同様の効果を見込めるものとして、ベランダの窓や玄関の扉に貼るステッカーも有効です。「防犯カメラ作動中」などの文言が書かれていれば、防犯意識の高い人が住んでいることを印象付けられるでしょう。
また、ベランダや窓の鍵をダイヤル式に交換すると、そこからの侵入を防ぎやすくなります。ガラスを少し割ってから手を入れて鍵をあけようとする空き巣が多いからです。ガラスを割られないようにフィルムを貼るのも基本的な対策となりますが、たとえ割れてもダイヤル式なら簡単には開けられません。振動を感知してアラームを慣らす装置をガラスに付けておけばさらに良いでしょう。空き巣が窓を割ったり強引にスライドさせたりすると周囲に大きな音が鳴り響きます。空き巣は音に敏感なので十分な役割を果たすことを期待できます。踏んだときに音がなりやすい防犯用の砂利も発売されているので、庭や勝手口の前などに撒いておくと効果的です。