第48回 あずまくんが答える『住宅について、外壁塗装の種類や耐久年数を教えてください』

住宅の外壁塗装の種類や耐久年数は切っても切れない関係にあります。外壁塗装の種類はいくつかありますが、耐用年数の目安が3〜5年のアクリルは、他の塗料よりも安価で選びやすいですが、汚れやすく耐久性は劣ります。しかし、短期間で他色に塗り替える場合には適しています。また、ウレタンの耐用年数は5〜7年で、以前は塗り替え用として最も普及していました。ウレタンは比較的安価ですし、防汚性や施工面で優れていますが、耐久性はやや劣ります。価格と機能のバランスが一番良いのがシリコンです。耐用年数は7〜10年で、近年最もよく使用されている塗料です。
10〜15年ほどの耐久性を誇るのは、フッ素や無機、ピュアアクリル塗料になります。フッ素は一般的な塗料の中で最高グレードであり、塗膜の持ちがとても良く、つや消しも可能です。ただし、コストはやや高く、ひび割れに注意する必要があります。無機はガラスを混ぜ込んだ塗料で、超耐久性を実現することができました。無機は屋根など劣化の激しい箇所によく用いられます。ただ、コストは非常に高くなります。そしてピュアアクリルですが、高耐久性と高弾力性があり、防水性にも非常に優れた塗料です。まさにオールマイティーとも言える素材なのですが、塗り替え1回のコストは非常に高価です。しかし、持ちがとても良いため生涯コストを大幅に削減することができるというメリットがあります。
さらに、次世代の塗料である光触媒は、耐用年数の目安がフッ素や無機、ピュアアクリルなどと同様に10〜15年となっていますが、太陽光や雨といった自然の力でキレイになるセルフクリーニング効果を有しています。太陽エネルギーだけで空気中の汚染物質を分解してくれます。建物の周りの空気もキレイにする効果があるため、非常に特殊な塗料とも言えます。耐用性と機能性は優れているものほど値段が上がる傾向にありますので、住宅外壁の状態や予算に合わせて選択する必要があります。