第47回 あずまくんが答える『住宅の屋根の形や種類について』

風雨や太陽光から守り安心安全な生活をもたしてくれる住宅の屋根において、最も認知度が高いのが切妻屋根という種類です。
切妻屋根は最も高い部分から2面の傾斜面が書物を伏せたような様子で山形をしているのが特徴的であり、形がシンプルであるが故に工事も容易で、防水処理に関するトラブルに見舞われにくいという魅力があります。
切妻のように2つの面が傾斜を作り出している一方、一面のみが傾斜している屋根の事を片流れと呼び、外見上の形状がシャープなので洋風建築の住宅にて人気が高いです。
切妻よりもシンプルな仕組みと外見なのでますます工事が容易かつ水に強い上に、デザイン性の高さから新築物件において需要が高まっています。
そして、傾斜させる方向が南向きになるようにすれば傾斜がある大きな素材が全体的に南側を向く様子から、太陽光パネルの設置に良い条件が得られるようになるため、太陽光パネルの導入が活発化している昨今の情勢も受けて人気が上昇しています。
切妻のように屋根として認知度が高い形や種類として挙げられるのが寄棟で、勾配が設けられている4つの面によって構成されます。
4つの方向から屋根を寄せ合うようにして支え合うので、数ある形や種類の中で最も風に強く台風などに見舞われた後でも寄棟は修理依頼が少ないです。
同じく4つの方向から支え合っていて風に強い形であるのが方形で、寄棟の場合は頂点の部分がフラットな形状をしているのに対し、方形はピラミッド型をしているので用いると住宅の全体的な雰囲気が可愛らしい様子になります。
また、切妻と寄棟を合わせたようなデザインでゆったりとした雰囲気の住宅にさせられるのが入母屋で、雨水が樋から溢れる心配が解消できる上に屋根裏に対し高い通気性と断熱性が与えられるの、で雨が多く冬は気温が低くなるといった日本の気候に適した屋根です。
さらに、住宅が存在している場所において日影規制や道路斜線制限が設けられている事例でははかま腰という種類を採用すると、条件が満たせますし室内空間が広くなります。