第41回 あずまくんが答える『梅雨時期などの湿気の多い時期の住宅のメンテナンスについて教えて!』

梅雨時期などの湿度が高い季節は住宅が傷みやすくなりますので、メンテナンスが必要になります。住宅のメンテナンスとして積極的に行うべきこととしては、雨漏り対策やカビ・ダニ対策や防犯対策などがあります。
 まずは雨漏り対策です。梅雨時期は降水量が増えるため、自ずと雨漏りもしやすくなります。築20年以上になると雨漏りの発生率が上がりますので、10年を目安として定期的なメンテナンスを行うことが大切です。日頃の点検も重要になりますので、外壁や屋根に亀裂や破損やひび割れなどが無いかどうかをこまめにチェックしておきましょう。特に屋根などは危険なので専門業者に依頼することになります。
 次はカビ・ダニ対策です。湿気によって発生しやすくなるのが、カビやダニです。梅雨の時期に家の中に大量に発生して、対処に困った経験があるという方も多いのではないでしょうか。発生してしまったカビやダニを全て取り除くのは至難の業ですので、発生しないように予防をすることが重要なポイントとなります。そのために行うべきこととしては、エアコンや除湿器を使用して家の中の湿度を下げる、こまめに換気をしたりサーキュレーターを使用したりして風通しを良くする、掃除を徹底して家の中を常に清潔な状態に保つ、洗濯物は外に干したり乾燥機を使用したりしてなるべく部屋干しをしないようにするなどがあります。湿度が70%を超えるとカビやダニが繁殖しやすくなりますので、家の中の湿度を常に把握しておくことも大事です。カビが発生してしまった場合はカビ取り剤やブラシなどを駆使して丁寧に取り除き、仕上げにアルコール除菌を行うのが効果的です。
 最後に防犯対策です。梅雨時期は空き巣の被害も多くなります。雨が降っていると、侵入する際の足音や窓ガラスを割ったり鍵をバールでこじ開けたりする際に生じる音が周りに響きにくくなるため、空き巣にとっては好都合な環境であると言えます。防犯フィルムを窓ガラスに貼ったりセキュリティレベルが高い鍵に変えたり防犯カメラを設置したりして、積極的な防犯対策に努めることが安全性の確保につながります。
 住宅のメンテナンスを行って、梅雨を快適に乗り切りましょう。