第37回 あずまくんが答える『建て替えかリフォームにするかの決め手は』
築年数が長いために、より良い生活空間を求めている場合、家の建て替えかリフォームのどちらを選択するのか迷われると思います。この際に決め手にすべきなのは優先することを明確にすることです。
同じ土地で暮らしつつも全く異なる住環境で暮らしたい、あるいは家族が増えて間取りを一新させたい、という場合などでは、思い通りに間取りが決められる建て替えが良いでしょう。リフォームでもある程度間取りを変更する事は可能ではあるものの、全てが一新させられるわけではないので、窓や階段の位置は従来の場所と同じ位置で固定されます。一方、建て替えの場合ではこれまで窓が無かった位置に窓を設けたり、階段の位置を変更したりいう理想が全て実現できます。
また、建て替えかリフォームを検討する際は内装に注目して考えてしまいがちになりますが実際には基礎や柱、梁という物件の要になる点にも差異が生じるため、目立ちにくいものの物件の安全性などに直接的に関係する基礎や柱、梁に至るまでしっかり考慮しましょう。
建て替えかリフォームにおいて迷いが生じた際、リフォームを選定する決め手になるのはコストです。一般的に建て替えに比較しリフォームの方がコストを抑える事ができますし、階段などの既存の住設備を活用すれば大きなコストダウンにつながります。さらに、コストダウンという観点では税金も例外ではなく、リフォームの事例では建て替えを行った際に生じる不動産取得税や都市計画税、登録免許税が不要ですし固定資産税が高くなることもありません。加えて、リフォームの場合、内装などは最新の様相に変化しますが、根本的には住環境の間取りが変わらず面影を残す事ができるので、思い出を残す事ができます。