第34回 あずまくんが答える『失敗しない土地探しの方法を教えてください(住宅用土地)』

住宅街は長年にわたり町並みが変化しないと一般的には考えられるかもしれません。しかし、実際は短期間で著しく町並みが変化することが珍しくなく、変化する町並みは都市計画マスタープランや都市計画法という計画や法に則って構築されることが多いのです。
そのため、住宅用の土地探しをしている際に一見すると閑静な住宅街で良い環境に見えたとしても、住宅が完成してから間もない段階で目まぐるしく周辺環境が変化し、閑静な住宅街ではなくなる可能性があります。
そこで、完成後生涯にわたって閑静な住宅街で生活していきたいと考えているのなら、第一低層住居専用地域もしくは第二種低層住居専用地域に指定されている地域にしぼって土地探しを行うようにしましょう。
指定されている地域においては住宅や学校、病院や図書館といった公共施設のみが許可されているので、完成後に一転して著しく騒がしく変化するといった心配がありません。
一方、人通りが多めで高さが高い建造物が存在していても気にならず、日常生活における買い物が円滑に済ませられる事に重点を置くのであれば、第一種中高層住居専用地域もしくは第二種中高層住居専用地域を選定すると良いです。
このように一言で土地といっても、用途地域が区分されていて統一性が無い開発が進められる事を防いでいるので、住宅用に土地探しをしている時には、気になっている土地の区分についても確認しましょう。
また、一般的に住宅用の土地探しをする場合は休日の明るい時間帯など、時間に余裕があるタイミングで行われる事例が多いので、土地探しをするタイミングが共通的になりやすいものです。
昼間には静かな印象が感じられた反面、夜の音が大きい場合や、平日の明るい時間帯には近隣にある工場などの施設から臭いや音が届く場合、といったように時間帯によって違った表情を見せるため、できるだけ違う時間帯や曜日を選び気になる土地に訪れるようにする事が、失敗しない土地探しをする上で大切になります。