第31回 あずまくんが答える『キッチンの排水口の流れが悪い、どのようにして改善すればよいでしょうか。』
キッチンで調理や洗い物をしている際に以前よりもシンクの水の流れが悪いと感じられるようになった場合、原因は大きく分けると排水口と排水管に分けられ、尚且つ原因物質に関しても油などの液体の他に食材などの固形物にも分けられます。
そのため、排水口の状態が綺麗であるのにも関わらず流れが悪い時には下部の収納棚の中にある排水管の原因が存在するので、順序立てて根本的な原因を追い求めていく事がポイントです。
キッチンという特性上、排水口の流れが悪い状態に陥ってしまう最も大きな要因は油汚れです。
通常、揚げ物などをした際の油は排水口には流さずに固めた上で分別回収するので多量に油が流れ込むという事はないものの、調理に使用したキッチン道具や食後の洗い物などあらゆる物に油が付着しているため、知らず知らずのうちに多くの油が蓄積しているという事は珍しくありません。
油分は排水口に付着すると固着して水が流れ込む空間を狭めてしまうため、少量ずつしか水が処理しきれなくなり流れが悪い状態を生み出してしまいます。
蓄積した油分は複数の層になってこびり付いているため汚れが頑固である事に加え、比較的浅い位置に原因があるのでスポンジやたわしを手にして手を入れてこすり洗いをする事が効果的です。
また、排水口の内部にはトラップと呼ばれる物が収まっており、トラップにも油分が同様に蓄積しているので、同じくこすり洗いをする必要がありますが、トラップは細かく入り組んだ形状になっているため、歯ブラシを用意しておき細かい箇所は歯ブラシで綺麗にすると隅々まで掃除できます。
排水口に油分が蓄積しているという事は当然の事ながらその先にあるカーブを描いている排水管にも到達していますし、流れてしまった食材などはカーブを描いている部分に引っかかっている場合が多いです。
排水管は手が届かず分解掃除をする事も困難なので、市販されているパイプクリーナーを流し込み油と食材を溶かすようにしましょう。
パイプクリーナーの使用に際しては流れが悪いと感じられた際に速やかに使用する事なので、一切流れなくなる前に日頃のケアとして使うようにするのがポイントです。