第29回 あずまくんが答える『既存の住宅(一戸建て)に太陽光発電をつけるタイミングとして今はどうですか。』

太陽光発電を住宅に設置する魅力の1つと言えるのが、電力会社に発電した電気を売って「売電収入」を得られるという点です。ソーラーパネルなど機器の設置に初期費用がかかるものの、この売電収入で初期費用は回収できるとされています。しかし最近では、この売電価格が徐々に引き下げられてしまっています。この価格が引き下げられるということは初期費用の回収にも時間がかかってしまうということにもなりかねません。
では、そんな中で今現在、既存の個人住宅に太陽光発電を設置するタイミングとしてどうなのでしょうか?結論から言うと、売電価格が安くなった今が太陽光発電を導入するには良い時期だと言えます。
その理由は2つあります。
まず1つ目は、設置などでかかる初期費用が下がっていることがあげられます。これには、太陽光発電に使用する機器が日本国内のメーカーだけでなく、海外からも安価な製品が輸入販売されるようになったという背景があります。それによりメーカー間での価格競争が激しくなり、結果として年々価格が安くなっているのです。その影響を受けて、現在の設置費用は7年前と比べると約半分にまで下がっています。
それに加え、技術の向上によって7年前と比べるとソーラーパネルの性能も格段に上がっています。ですので、発電できる電力量も増加しており、売電価格が多少下がってきていても、費用の回収期間はあまり変わりません。
2019年4月には今よりさらに売電価格が下がることが発表されているので、太陽光発電を自家消費ではなく売電することを考えている場合にはそれまでに導入することをおすすめします。
もう1つが、電気代の上昇です。年間にかかる電気代は年々上昇傾向にあります。これは太陽光発電がもたらす経済的メリットにも大きく関わってきます。太陽光発電を導入していると、家の電気はその発電で賄うことができるので、電力会社に電気代を払う必要がありません。そのため、電気代削減効果も年々大きくなっていると言えます。
以上のことから、今は太陽光発電をつけるタイミングとしてはよいと私は考えます。