第28回 あずまくんが答える『お風呂のカビの予防と掃除について教えてください。』
カビは20度から30度の程良い温度でありつつ、活動するための栄養素の水分が十分にある場所を好む特性があるため、全ての条件が揃っているお風呂のカビには悩まされやすいものです。
しかも込み入った箇所が多いというように、原因になるカビ菌が潜みやすい環境が整っている事もあり、綺麗に掃除する事ができなかった箇所や疎かにしてしまった箇所から急速に増加していきます。
そのため、お風呂のカビを予防するためには温度と水分、栄養素を取り除きながら、原因菌自体を除菌するという掃除の仕方が大切です。
外気温や室温の影響を受ける事から浴室のみの室温をコントロールするのは難しいですが、些細な事でもアプローチをすると十分に予防になるため、まずはお湯を張っている浴槽の上に蓋をするようにしましょう。
風呂の蓋は水温を下げないようにする事を目的として使用しますが、蓋をすると絶え間なく発生する蒸気を抑えられるので、蒸気が壁面や天井に付着してしまう事が予防でき、お風呂のカビが好む水分を与えないようにさせられます。
入浴後はシャワーで壁面にお湯をかけるようにすると、水滴が残ったままの状態よりも速く乾燥させられるのでお風呂のカビが発生するリスクを軽減させられ効果的ですが、ポイントになるのはお湯を用いる事であり、冷たい水を使用してしまうと温度差で水滴や結露が発生しやすくなるので逆効果になってしまいます。
浴室を後にする時には換気扇は回したままにし、さらに出入り口のドアを開けたままにすると熱気が溜まったままにならず速やかに湿度を低くさせられるものの、空気を取り入れる方と放出する方の2つが確保されていなければ換気にならないので、ドアを開け放しただけでは湿度は高くなったままです。
そして、浴室の掃除をする時にお風呂のカビの原因菌を取り逃がさないためには、浴室用洗剤を使用しながらこすり洗いをしなければ原因菌の根本まで取り除けないので、平日は多忙で浴室掃除ができないという場合でも、1週間に1度は傷がつかない柔らかいスポンジとブラシ、浴室用洗剤を用いて隅々まで掃除を行いましょう。