第20回 あずまくんが答える『四季の住宅のメンテナンス【夏編】』

日本は世界的に見ても1年間の四季がはっきりとしている国なので、四季を楽しみつつ各季節が快適に過ごせるようにトータルバランスが良好な住宅設計になっているのですが、各季節で行うべき住宅のメンテナンスを怠ってしまうと不快な環境下で生活をしなければならなくなる恐れが高まる上に、住宅自体の寿命も縮めてしまう起因に繋がります。

特に、日本の住宅ならではの要注意なポイントとして挙げられるのが畳敷きの和室であり、畳は暑い夏でも体感温度を低く感じさせてくれる和が感じられる空間ですが、ケアを怠ってしまうと思わぬトラブルが引き起こされます。

そこで夏は特に畳のケアを徹底して行うように心がけ、まずは掃除機を使用して畳の目に入り込んでいる埃を吸引していきましょう。

畳の目に入り込んでいる埃を吸引する時には素材にノズルをぴったりと密着させるのが要であり、フローリングのようにぴったりと密着させると離れなくなったり大きな音が生じるという心配は無いので安心して密着させます。

埃を取り除くと埃に湿気が付着し本来よりも畳が湿気を帯びてしまうという事が防げるようになるのですが、実は注意しなくてはならないのは古い畳よりも新しい畳です。

新しい素材の表面上は古い物よりも湿気を吸い寄せてしまいやすい特性があるので、比較的空気の通りが悪いお部屋の場合だとすぐにカビが生じてしまう恐れがあります。

そして、夏と言えば気温と湿度が大変高く健康を損なわないためにもエアコンを稼働させて室内環境を良好に保つ事が大切なのですが、健康を壊さないために稼働させているエアコンが逆効果になり健康を害する原因になる事も多いです。

エアコンにより健康を害する原因はケアが行われていないフィルターが関係しており、フィルターに多量の埃などがこびり付いていると送風と共に細菌やカビが撒き散らされ気管支炎などを発症してしまいます。

そのため、夏の住宅のメンテナンスはエアコンといった室内環境を快適にする設備についても抜かり無くケアを施すようにしましょう。