第6回 あずまくんが答える『遊休家屋(ご先祖が以前住んでいて今空き家になっているなど)がある人向けの活用術』
遊休家屋がある場合、その活用術としては、まず一般の個人の方に賃貸してみることが最初に考えられます。今まで全く考えられていない場合は一度ご検討されてはいかがでしょうか。
ではその他にどのような活用術があるでしょうか。
現在空き家になっている遊休家屋がビジネス街に存在しているのなら、賃貸オフィスとして活用する方法が収益性の観点から考えても良好です。
その理由は一般的な賃貸アパートに比較すると賃料の単価が高い点に加え、相続税評価額が減額される可能性があること、そして所得税の節税に繋げられるためです。
またこれは少しハードルが高くなるのですが、長い目で見た時にも安定的かつ更なる需要拡大が見込まれるのが宿泊施設として活用する事です。
一時期落ち込んでいたホテル業界のマーケットは近年回復傾向にあるのですが、それは円安や格安航空会社の誕生、さらにアジア圏へのビザ発給における要件が緩和され外国人観光客が増加傾向にあるためです。
今後はますます海外からの客数が増え続けると予測されているので、宿泊施設は常に枯渇気味になるため、現在空き家である遊休家屋を宿泊所として活用するのは重宝されるでしょう。
このように遊休家屋が観光名所の付近やビジネス街であれば外国人観光客やビジネスマンに活用して頂く事が可能ですが、そうしたエリアから距離があるという事例では倉庫として生まれ変わらせるのも一つの方法です。
業者は渋滞を回避する目的や大きな収納力を求めて中心部から離れた地域に倉庫を構えたいという気持ちを有していますが、全てを一から作り始めるのはコストと時間の問題上効率的とは言い難いです。既にある遊休家屋が活用できれば建設から完成までの期間を待つ必要性がないので非常に効率的です。
以上、一般の賃貸、賃貸オフィス、宿泊施設、倉庫をあげましたが、いずれもある程度のリフォームが必要になってくるかと思います。その投資額がどの方法を選択するかの大きな要因となってきます。