第4回 あずまくんが答える『冬場の結露対策』
どうして結露は発生するのか
冬は結露が多く発生する季節でもあります。
結露は室内と室外の温度差によって生じます。
外の冷たい空気で冷やされた窓ガラスが、室内側の接地面で触れている空気を冷やします。空気は冷えると飽和水蒸気量(空気が持っていられる水分量)が少なくなり、蓄え消えなかった水分が窓ガラスに付きます。これが結露(けつろ)の正体です。
*上記はカンタンにわかるように説明を簡素化しています。より科学的に正確な結露の正体が知りたい方はこちらを確認下さい。
結露を放置するとどうなる?
結露を放置すると、カビの発生・増殖させてしまう原因になります。
カビが発生・増殖してしまうことによってアレルギーやアトピーなどのリスクが高くなってしまい、健康に影響を及ぼすことが考えられます。
ほかには結露によって木材などを腐食させてしまい、住宅のトラブルになることもあります。
一度腐食してしまうと、取り返しのつかない場合が多く、腐食箇所によっては建物倒壊のリスク、莫大な修理費用が必要になってしまう場合もあります。
たかが、結露と侮ってはいけません。
結露を防止するために行いたい対策5選
結露を防止するための対策として、以下のような対策があります。
その①・・・こまめに換気をする
その②・・・温度・湿度の管理を徹底する
その③・・・結露防止の対策グッズを使う
その④・・・結露が発生しづらい暖房器具を使う
その⑤・・・結露が起きにくい住宅設備を導入する
順番に解説していきます。
こまめに換気をする | 結露を防止するために行いたい結露対策①
結露を防止するためには、こまめに換気するようにしましょう。
結露は室外と、室内の温度差によって生じます。
暖房によってせっかく暖かくなった空気を換気してしまうのは「もったいない」と感じるかもしれませんが、こまめに換気を行うことにより結露の予防、結露の解消を行うことができます。
どうしても寒さや換気に耐えられないという方は、外出時や、別の部屋に移動する時に換気をするのもおすすめです。
温度・湿度の管理を徹底する | 結露を防止するために行いたい結露対策②
結露を予防する対策として、温度湿度の管理を徹底することも重要です。
結露は、室内外の温度差・湿度差によって生じます。
冬場などで、室内の温度が高くなりすぎると、結露も当然起こりやすくなります。
衣服を重ね着することで、室内温度を上げすぎなくても快適に過ごせるようにする方もおられます。
結露防止の対策グッズを使う | 結露を防止するために行いたい結露対策③
結露対策として、市販されている結露防止の対策グッズを使うことも有効的です。
対策グッズとして、水分を吸収し、結露を防ぐことができる水分吸着シートや、プチプチとも呼ばれる緩衝材を窓に貼って、窓が冷えてしまうことを防いで結露を防止する方法などが挙げられます。
一方、水分吸着シートは吸収できる水の量が限られているため、あまりに湿気が多い場合は効果を発揮しないこともあるというデメリットもあります。
結露が発生しづらい暖房器具を使う | 結露を防止するために行いたい結露対策④
結露対策として、結露が発生しづらいエアコンや電気ストーブなどの暖房機器を使うことも有効的です。
石油ストーブやガスファンヒーターなどの暖房器具は、部屋を温めるのと同時に大量の水蒸気を出しています。冬場の乾燥防止にはとてもよいのですが、水蒸気量が一定量を超えてしまうと、結露の原因になってしまいます。
結露が気になる場合は、石油ストーブなどを仕様は控え、エアコンや電気ストーブを使うようにしましょう。
結露が起きにくい住宅設備を導入する| 結露を防止するために行いたい結露対策⑤
結露が起きにくい住宅設備を導入することにより、結露を未然に防ぐことが出来るようになります。
具体的には「樹脂サッシ」「2重窓」「断熱ガラス(ペアガラスや複層ガラス)」「24時間換気システム」などが挙げられます。
それぞれ、新築時に導入するだけでなく、今ある家をリフォームし導入することも可能です。
上記のような住宅設備を導入することにより、冬場でも快適な室温を保ちつつ、結露を防ぐことが出来るようになります。
デメリットとして、導入費用が高く付くことが挙げられますが、結露が原因でカビが発生、建物が劣化、健康被害が生じるリスクがあること、さらに結露対策をする手間を考えると、決して高い投資ではありません。
まとめ
結露が発生する原因とその対策を解説しました。
結露は室内と室外の温度差によって生じます。
結露は、放置しているとカビの原因になるだけでなく、建物の劣化、健康被害の原因にもなり得ます。
結露を防止するためには、以下のような対策が有効的です。
その①・・・こまめに換気をする
その②・・・温度・湿度の管理を徹底する
その③・・・結露防止の対策グッズを使う
その④・・・結露が発生しづらい暖房器具を使う
その⑤・・・結露が起きにくい住宅設備を導入する
“たかが結露なんか”
と侮らず、後悔しないようにしっかりと対策を取るようにしましょう。