第179回 実は大正時代に開園、全国でも珍しい“お城の中”の動物園

こんもり虎伏山にそびえる天守閣が美しい和歌山市のシンボル・和歌山城。春になると満開の桜が、秋には紅葉が城内に彩りを添え、見物客を楽しませてくれます。そんな市民の憩いの場である和歌山城の敷地内にあるのが『和歌山城公園動物園』です。
公式サイトによると、和歌山城公園は大正4年に公園全体の整備計画が発表・着手され、その時に現在の動物園の基礎となる「鹿、猿、水禽の飼養場」が作られました。当初は国内に上野動物園、京都市動物園、天王寺動物園の3つしか動物園がなかった時代。正確な開園日は不明ですが、大正年間の新聞に「動物園」と記載された記事が確認されているそうです。戦中戦後の食糧難の時代になり、一時閉園されましたが、昭和45年にリニューアルオープン。現在のようにほ乳類を中心に飼育する「童話園」と水鳥を中心に飼育される「水禽園」の2つに分かれた施設になりました。
童話園にはウサギやアルパカ、カピバラ、シカ、ペンギン、ミーアキャットといった愛くるしい動物たちが。水禽園にはタンチョウやフラミンゴなどの美しい鳥類がのびのびと過ごしています。天然記念物である紀州犬との無料ふれあい体験をはじめ、動物たちとのイベントも随時開催。詳しくは公式Instagramをチェックして、チャーミングな動物たちに会いに、ぜひ訪れてみてください!