第168回 見頃はもうすぐ! 高野山の紅葉とおすすめスポット

標高約800メートルの山上盆地に広がる宗教都市・高野山では、例年10月下旬から11月上旬にかけて紅葉の見頃を迎えます。そこで紅葉散策の時に立ち寄りたい高野山のスポットを紹介します。
金剛峯寺第2駐車場近くにある「高野山デジタルミュージアム」は、高野山の文化資源の魅力や価値を体感できる文化複合施設です。施設には、弘法大師空海の想いや歴史建造物を映像で紹介するVRシアターや、猿田彦珈琲プロデュースのスペシャルティコーヒーをはじめとしたメニューが堪能できる「高野山 café雫」、ミュージアムショップがあります。
写真はカフェのメニュー「自分で作るこうやくん最中」です。高野山のPRキャラクター「こうやくん」の形をした皮に、あんこや白玉、抹茶アイスを詰めていただきます。こうやくんのかわいさが際立つメニューですが、味もおいしいです!
奥の院近くにある「天風てらす」は、高野山の名産を揃えたセレクトショップとカフェ、ワークショップスペースを備えた施設です。こちらで見つけたのが「精進デニッシュ」。卵・牛乳・バター・ショートニング不使用で、生地には高野豆腐の粉末が練り込まれています。
写真は大納言味。外側はさっくり、中はしっとり、高野豆腐の味わいも感じられます。お土産にもおすすめですよ。
最後に観光的な見どころが多い「南海高野線高野山駅」をご紹介。木造2階建ての駅舎は2005年に国の有形文化財として登録。2015年にリニューアルし、開業当時の駅舎外観を復元したそうです。高野山らしい歴史や伝統を感じさせるレトロな雰囲気は、今の時代にこそ新鮮に映ります。
趣きのある1階から2階の待合室へ。駅やケーブルカーの歴史を学べるパネル展示は、鉄道好きの人なら一度は見ておきたいところ。高野の深い山々を一望できる展望室でほっとひと息するのもおすすめです。
車移動が多い和歌山県民にとって訪れる機会の少ない高野山駅。紅葉散策の終点に立ち寄ってみてはいかがでしょう。
※紅葉の写真は過去に撮影したものです。