第153回 芸術作品を巡る旅はいかが?「アートで結ぶ和歌山市」和歌浦エリアその1

皆さんは「アートで結ぶ和歌山市」という取り組みがあるのをご存知ですか?
新たな観光資源創出をめざす和歌山市観光協会による取り組みで、令和3年度にスタートしました。
和歌山市の和歌浦エリアと加太エリアの各所には、和歌山に縁のあるアーティストによる個性的なウォールアートや芸術作品が設置されています。実際に作品を見た人もいるのではないでしょうか。

そこで和歌浦エリアで展開されている作品を2回に分けてご紹介。
和歌浦は昔から多くの歌人に愛され、その景色が歌に詠まれる風光明媚なエリア。
平成29年度に「絶景の宝庫 和歌の浦」として日本遺産に認定されました。

 

 

「Tamatebako」  アーティスト:伊藤彩

漆喰と和歌浦で拾った石から作られた作品には、地元の名産である足赤えびやタコが描かれており、右側に描かれている蓬莱岩の部分には、実物の蓬莱岩周辺で拾った石が使用されているなど、和歌山生まれの作者の想いが感じられる作品です。場所は新和歌ロッジです。

 

「みんなで笑顔に」  アーティスト:aina

タイトル通り、たくさんの人たちに楽しんでもらい“みんなで笑顔に”なってもらうことを目指して描かれた作品です。まるで大漁旗を持っているような写真や、シャチと一緒に写ったような写真を撮って楽しむこともできます。場所は和歌浦漁港内のやぶ新です。

 

「浦千鳥」  アーティスト:SHINOZAKI HILOSHI

海と関わりが深いところを旅しながら作品をつくり出して来た作者が、“和歌の浦”で見続けた朝日と夕日を表現しました。染まりゆく雲と海のさまを、妄想や空想の世界を織り交ぜながら描いています。場所は和歌浦漁港周辺です。

 

「仙人の浦」  アーティスト:SHINOZAKI HILOSHI

海と関わりが深いところを旅しながら作品をつくり出して来た作者が、“和歌の浦”の自然や植物に加え、名勝の風情などを感じ取りながらアートへと昇華させた作品です。場所は木村屋です。

 

「波の記憶、光の足あと…」  アーティスト:ウッキー富士原

古からゆったりとたゆたう和歌浦湾。何度眺めても飽きることのない、さまざまな姿や形を見せる波と、それに伴い変化を続ける水面の光の粒、太陽の光を、モザイクタイルの技法を使い表現しています。場所は和歌浦観光遊歩道です。