第152回 世界遺産登録20周年、「熊野速玉大社」に行って来ました!

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は2024年に登録20周年を迎えます。
同世界遺産は200477日、ユネスコの第28回世界遺産委員会で登録されました。
三重、奈良、和歌山の三県にまたがる「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」の3つの霊場と「大峯奥駈道」「熊野参詣道小辺路・中辺路・大辺路・伊勢路」「高野山町石道」で構成されています。

 そこで今回は世界遺産に登録されている「熊野速玉大社」(新宮市)をご紹介。
国内外から多くの参拝者が訪れている同社は、熊野本宮大社(田辺市本宮)、熊野那智大社(那智勝浦町)とともに熊野三山を構成。
熊野速玉大神と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の夫婦神を主祭神とし、十二柱の神々が祀られています。
神倉神社のゴトビキ岩に降臨した熊野権現を勧進するため、景行天皇の時代に社殿を造営したと伝えられています。
毎年10月中旬には例大祭「御船祭」が行われ、熊野川で9隻の早船による競漕が繰り広げられます。

境内には神木とされる天然記念物の巨大なナギの木や、国指定文化財を所蔵した熊野神宝館があります。
ナギの木は平治元(1159)年に社殿の落成を記念し、平重盛が植えたものと伝承されています。
基部の幹周りが約5メートル、高さが約17メートルもある巨木で、近くで眺めると、その迫力に圧倒されます。

鮮やかな朱色の社殿が印象的で、澄み切った青空とのコントラストが美しい熊野速玉大社。
熊野権現の使者である三本足を持つ八咫烏の勝守や、世界遺産20周年登録記念の特別御朱印などの授与品もあるので、興味のある人はお参りしてみてはいかがでしょう。