第141回 一度は上陸したい!『友ヶ島』名所案内
県外から多くの観光客が訪れ、最近ではTVアニメ「サマータイムレンダ」の舞台となった離島のモデルとしても知られている『友ヶ島』(和歌山市加太)。実は訪れたことのない皆さんもまだまだ多いのでは? そこで今回は友ヶ島の入門的な情報を紹介しましょう。
紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島は、地ノ島、虎島、神島、沖ノ島の総称名です。私たちが上陸できるのは沖ノ島です。島内には終戦まで使用されていた砲台跡が点在し、アニメやゲームのような世界が目の前に現れます。砲台跡としては島内最大規模を誇る「第3砲台跡」は、内部に入ることもできて、探検気分で歩けます。崩れ落ちたレンガの風合いに歴史を感じさせる「第2砲台跡」。コバルトブルーの海と空が美しく映える景色は一見の価値あり!
明治5年に完成した洋風建築の「友ヶ島灯台」は現在も稼働中。日本標準子午線(東経135度)のほぼ真上に位置し、長きに渡り、海の守り神として頑張っています。他にも四国、六甲、和泉葛城方面の山々まで望める「タカノス山展望台」など見どころはたくさん!
最後に、今まさに旬の楽しみ方をご紹介。それは植物観察です! 島内にはさまざまな植物や磯の生き物が棲息しています。島内中央部には湿地帯植物が群生しており、約400種もの植物を見ることができるそうです。現在、植物学者をフィーチャーしたドラマが放送されていますが、まさにあの物語を追体験できそうな自然が広がっています。植物に興味のある人はぜひ観察を目的に、上陸してみてください!