第131回 和歌山に国立公園はいくつあるかご存知ですか?

去る3月16日は「国立公園指定記念日」でした。1934年のこの日、日本で初めて内務省が瀬戸内海と雲仙、霧島の3カ所を国立公園に指定したことに由来しています。国立公園とは、環境大臣が指定した自然公園のこと。
日本を代表する自然の景勝地でその保護と利用促進を図る目的で指定されています。
同じような言葉に「国定公園」がありますが、その違いは、国定公園の管理は都道府県に任されるのに対して、国立公園は国が管理しています。

前置きが長くなりましたが、和歌山県にはいくつの国立公園があるかご存知ですか?
正解は2カ所。「瀬戸内海国立公園」と「吉野熊野国立公園」です。

日本で最初に国立公園として指定された「瀬戸内海国立公園」は、大阪、兵庫、和歌山、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、福岡、大分の1府10県にまたがり、海域を含めると国内で最も広い国立公園です。
和歌山区域は和歌山市新和歌浦・雑賀崎から加太へと至るエリア。新和歌浦から雑賀崎に至る海岸線はリアス式海岸が続き、雑賀崎灯台からの眺めは絶景です。

漁師町・加太エリアも高台からの眺望が素晴らしく、眼下に広がる紀淡海峡に浮かぶ島々が見渡せます。

もう1つの「吉野熊野国立公園」は1936年に指定されました。
三重、奈良、和歌山の3県にまたがり、紀伊半島の中央山岳地帯と山間を蛇行して流れる川と半島南部の海岸から構成されています。
和歌山区域における山岳地帯の主な観光スポットは、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)や那智の滝、瀞峡など。
海岸部は新宮市から田辺市に至るエリアです。
橋杭岩(串本町)や千畳敷(白浜町)、天神崎(田辺市)などで海岸線の美しい景色が楽しめます。

桜の開花が本格化し、暖かくなってきました。

今年のお花見シーズンには、2つの国立公園を巡るドライブに出かけてみてはいかがでしょう?
和歌山の大自然を感じる旅に出かけませんか?