第107回 迫力ある文化財に釘付け! 粉河寺を巡ってきました。

春の陽気に誘われて、『粉河寺』に行ってきました! 粉河寺は西国三十三所観音霊場第三番札所として知られる名刹で、たくさんの参拝客が訪れています。山門からJR粉河駅までは「とんまか通り」と呼ばれる門前町を形成していて、昔ながらの商店や民家が軒を連ねています。

粉河寺を訪れた日は「粉河とんまか雛通り」(現在は終了)が開催されており、あちらこちらにお雛様が飾られていました。この催しは今年で8回目を迎える紀の川市の春の恒例行事。コロナ禍のためメインイベントは2年続けて中止でしたが、来年こそはみんなで盛り上がれるお祭りを期待したいところです。

さて、とんまか通りを北へ歩いていると目の前に朱塗りのダイナミックな門が見えてきます。それが粉河寺の大門(国指定重要文化財)です。宝永4年(1706年)に建立され、総檜造りの三間楼門。高野山や根来寺のような威容を誇ります。

こちらは、天保3年(1832年)建立の中門(国指定重要文化財)。良質の欅材が使われた繊細な造りで、じっくりと見学したい名建築です。中門をくぐり、粉河寺庭園(国指定名勝)を見学しながら歩みを進めると、本堂(国指定重要文化財)に到着。770年の創建から造営と改修を繰り返し、享保5年(1720年)に再建されました。江戸時代中期の欅材による代表的な建築で、西国三十三カ所の中でも最大。威風堂々とした雰囲気に思わず背筋が伸びます。

境内には約300本の桜の木があり、桜の名所としても知られる粉河寺。境内から一本入った奥には「粉河産土神社」や、周辺には貴重な古民家「旧南丘邸」など見どころもたくさんあります。レトロな雰囲気が漂う粉河寺周辺、のんびりと巡るのにぴったりのエリアですよ~♪