第87回 『白亜の壁と大海原のコントラスト!「紀伊日ノ御埼灯台」』

第87回 『白亜の壁と大海原のコントラスト!「紀伊日ノ御埼灯台」』

今年は桜の開花が早かったことに始まり、季節の移ろいが目まぐるしくて5月中旬にはまさかの梅雨入り。コロナ禍の状況も続いて気分が滅入る毎日ですが、晴天になれば、おでかけしてほしいスポットをご紹介。和歌山県日高町にある最西端の岬に建つ『紀伊日ノ御埼灯台』です。

同灯台は、もともと美浜町側に建設。紀伊水道を航行する船舶の重要な道しるべとして、1895年に初点灯しましたが、1945年に戦災により焼失。1951年にタイル張りで再建されました。その後、灯台の敷地に崩落の恐れがあったため、2017年に現在の場所に建て替えられました。

天候の良い日は果てしなく広がる紀伊水道が一望! まだまだ新しさを感じさせる白亜(貝殻などからなる柔らかい白色の土。土質石灰石)の壁が美しい灯台は、地上約17メートル。撮影時は、真下で屈むくらいのローアングルがおすすめです。

同灯台周辺は、煙樹海岸県立自然公園に指定されている風光明媚な地。カナダ移民の歴史の地「アメリカ村」と称される美浜町三尾地区も見どころの1つです。気分転換を兼ねて、散策にでかけてみてはいかがでしょうか。