第79回 『冬こそ行きたい! 和歌山の「岬」』
和歌山で暮らす皆さんが、岬といってまず思い浮かぶのは「みさき公園」かもしれませんが、今回取り上げるのは、自然の方の「岬」です。岬とは、丘や山などの先端部が、海などへ突き出した地形。半島や島の先端部のことです。
穏やかな表情を見せることもあれば、豪快に打ち付ける波に自然の脅威を感じる時もある。寂しい雰囲気を感じることも、のんびり穏やかに見えることもある。自然のあらゆる姿を見せてくれるのが岬の魅力です。そこで今回は、和歌山県にある代表的な岬をご紹介。冬にこそ垣間見える岬の情景を感じてください。
●天神崎(田辺市)
田辺湾の北側に突き出た岬で、ナショナルトラスト運動(自然を環境破壊から保全する活動)の先駆け。条件が揃えば、水がきれいに反射して、水面に鏡のように映るウユニ塩湖(南米ボリビア)のような景色が見えるということで、多くの人たちが撮影に訪れる人気スポットです。
●樫野崎(串本町)
串本町沖の紀伊大島の東側にある岬。ここに設置されている「樫野埼灯台」は、日本最初の洋式石造り灯台です。
ぜひ灯台のらせん階段を上って、高所から大海原を楽しんで! 周辺には、エルトゥールル号遭難事件にゆかりのある「トルコ記念館」や「トルコ軍艦遭難慰霊碑」もあります。
●梶取崎(太地町)
太地半島の南側に突き出た岬。熊野灘を航行する船舶がこの岬を目標にして舵を取ることから命名されたといわれています。
岬の突端には狼煙(のろし)場跡があり、ここからの眺望が特におすすめ! 芝生が敷き詰められた公園もあり、のんびり過ごせますよ~。